スポーツと噛む力

スポーツ選手の咬合力は一般の人と比べて(一般の人一般男子の総咬合力は、90㎏.(重量㎏))噛む力が強く、特に姿勢を安定させて集中力を高めることが大切なライフル射撃や、ボート競技の選手では、一般の人の3倍近くも咬合力があるそうです。
そのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、正しい歯並びが重要になります。歯の噛み合わせが悪いと体の重心をずらしてバランスを取ろうとするので体のバランスやフォームが崩れ、パフォーマンスを最大限に発揮することが出来ません。また、歯を食いしばって力を発揮する際、顎が正しい位置になければ十分に力が発揮できません。したがって、歯並びや咬み合わせが悪いと顎の位置もずれ、十分に力を発揮できないので、歯並びはスポーツをするうえでも重要であるといえます。
一流のアスリートは、歯を大切にすることが常識になっており、我が国のトップレベルの選手の虫歯をしらべたところ、一般の人より虫歯が少なく、未処置歯もほとんどない」そうです。
スポーツをする時、十分に力を発揮するためにも歯とお口の健康が欠かせません。

歯科衛生士;新戸

 

歯ブラシだけで大丈夫ですか?

皆さんは、歯磨きの時にどんな道具をお使いですか?

歯ブラシのみで済ませてしまう
という方も少なくないのではないでしょうか。

たとえご自身に適した歯ブラシを使用したとしても、

歯ブラシだけでは全体の約60%しか汚れを落とすことが出来ないといわれています。

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では、残りの40%は一体どうしたらよいでしょうか?

答えは『歯ブラシ以外の道具を使う』です。
具体的には
・フロスor糸ようじ y字フロスの写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

・タフトブラシ   プラウト|株式会社オーラルケア
・歯間ブラシ    歯間ブラシ | NO:4171 | 大垣市の歯科・早野歯科医院のブログ

などがあげられます。
これらを必要に応じて適切に使用していきます。

皆さんはお使い頂けていますか?
歯並びなど、お口の環境は人それぞれ違います。
自分ではできているつもりでも実はできていなかった、ということも少なくありません。

定期的に歯科受診を行い、適切な道具で正しい歯磨きができているかチェックしてもらいましょう。
その他、何かお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

すべての動物の画像: 75+歯 イラスト かわいい フリー
歯科衛生士 真下

食生活によって変わる歯

数年前から釣りにはまり始め、街中で釣り具屋さんを見つけるとテンションがあがる、歯科助手の有田彩乃です。

みなさんは魚にはどのような歯があると思いますか?

主に丸のみさん噛みつきさんハイブリッドさんと3つのタイプに分かれます。

丸のみさんの特徴は、獲物を吸い込んで捕食するため歯と呼べるようなものはありません。また、顎の力は弱く噛みつくとは程遠い力しかありません。ソース画像を表示

噛みつきさんの特徴は、まず噛みつきます。それから少しずつ奥へ送り込むようにして結果的には丸のみしますが、吸い込むような魚とは違い内側に向いた鋭い牙が無数にあります。1kil.png (640×344)

ハイブリッドさんの特徴は、牙もあるし硬い甲殻類も潰して食べれるような円柱状の人に近い歯もあります。硬い貝をかみ砕くほど強力な顎の持ち主なので、鋭い歯が少ないといって口に指を近づけるのは危険です。ソース画像を表示

3つのタイプの魚たちを紹介しましたが、みんな食生活により歯の形が進化しているのが分かります。

では人間はどうでしょう?

私たちは、幼少期に柔らかい食べ物ばかり食べると顎の発育不全につながります。ただ、成人になると硬いものを食べることで歯に大きなダメージを与えてしまうことがあるのです。硬いものを噛みすぎると顎の筋肉を使いすぎて肩こり頭痛の原因になったり、歯が欠けたり割れたりする原因にもなります。食事のときによく噛んで唾液の分泌を促すことはとても良いことなのですが、よく噛むことと長い時間強く噛み続けることとは別問題なんです。

美味しい食事をしっかり噛めるように、みなさんも一緒に私たちと歯の健康を守っていきましょう!!

肥満は歯周病をより悪くする

 タバコって、何においても悪そうですよね。全身の病気になりやすそう。    

老化が進みそう。印象が悪そう。。。色々ありますよね。           

もちろん、口腔内にも良いことがありません。歯周病にかかりやすかったり、治り

にくかったり。。。エビデンスもきちんと存在します。            

しかし、こんなイメージの悪いタバコよりも肥満の方が歯周病をより悪くするとい

うデータが存在するのです。

アメリカ8年間にわたっておこなわれた、歯周病と喫煙の研究によると、    

同じ年齢や性別、同じような生活環境であっても、喫煙者は非喫煙者に比べて 3.97倍(オッズ比)も歯周病になるリスクが高いという結果となりました。 やはりタバコは歯周病になりやすいようです。こわいですね。

 

そして肥満の世界の研究機関で報告されているデータをお出しすると、      

BMIが20未満(やせ、正常)の人を1とすると、             

BMIが20~24.9(正常)の人は1.7倍、              

25~29.9(肥満1度)の人は3.4倍、                 

30以上(肥満2度以上)の人は8.6倍も歯周病になるリスクが高まるという結果となりました。

 オッズ比でみると、タバコと少し肥満の人は同じくらい、とても肥満の人は  倍以上リスクが高くなることがわかります。                 

何よりも正常なBMIの人の8倍もリスクが上がることがわかります。。。これは、とても怖いですね。。。 

いつまでもおいしくごはんが食べれるように、体重のコントロールも大切ですね♪

歯科衛生士 髙橋 恵

肥満が歯周病を悪化させる仕組みを解明-腸内細菌は歯周病に影響を与える      

新潟大学院医歯学総合研究科口腔保健学分野 山崎和久教授         

(研究当時、現所属:理化学研究所生命医科学研究センター           

新しい詳し、研究内容が見たい方はぜひどうぞ

  

ペリオドンタルメディシン

ペリオドンタルメディシンという言葉を聞いたことがありますか?

歯周病関連全身疾患の概念を言います。また、歯原生菌血症とも言いいます。

お口の中に歯周病が持続的に続いている場合、歯周病菌、その炎症の産物が

歯肉から侵入し、血管を介して全身の臓器に影響を及ぼす

全身疾患発症の要因になりうるということです。

これがペリオドンタルメディシンです。

近年お口の中と全身の健康と非常に関わりがあることがわかっており

単に歯を残す治療目的だけではなく、

全身の不調に関与しうる歯周病を防ぎ、

病気の始まりや、持病の悪化を防ぐ目的が重要視されております。

全身疾患と関連すると考えられるケースとして

糖尿病

肺炎 (誤飲性肺炎)

心筋梗塞(アテローム血栓性心筋梗塞)

脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞) 

早産              など 相互に深く関係しています。

口の中を常に清潔、きれいにしておくことは虫歯、歯周病予防だけではなく、

とても大切なことなんですね。

今度は糖尿病との関わりについて説明したいと思います。

                         歯科衛生士 松田

マスク生活で口元や口の中、「まーいいか」になってませんか?

・女性は、見えない口元や頬はお化粧手抜きしても「まーいいか」
・口元は見えないから口角上げて笑わなくても「まーいいか」
・歯は見えないから良く磨かなくても「まーいいか」
皆さんにはこのような意識はありませんか?
そのような中で、口角が下がってほうれい線が目立ってきた、口臭が気になるなどといった悩みも増えているようです。
笑おうとしてもきれいな笑顔が作れません。
まずはマスクの下でも口角を上げて笑顔を意識してください。また、今のうちに表情筋をマッサージしたり、ストレッチしたりして鍛えてください。
また、口臭の原因として最も多いのは、歯周病です。歯周病の原因菌が食べ物のカスなどを分解して発生したガス(メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなど)が臭い口臭の原因です。原因を取り除くためにはまずは正しい歯磨きで口臭の原因を取り除く習慣をつけましょう。また、定期的に歯科医院を受診し、歯の治療や歯のクリーニングを受けましょう。そして、白く輝く歯のためにホワイトニングもお勧めです。
マスク生活が終わった時には、輝く白い歯で明るい笑顔になれるよう、今のうちに準備しましょう。

 

歯科衛生士 新戸

インフェクションコントロール

インフェクションコントロールとは?

生体と細菌のバランスで疾患が起こらない程度に感染を制御することを言います。

口の中では虫歯と歯周病菌の細菌を上手にコントロールすることによって

虫歯や歯周病を防ぐことができるということです。

虫歯や歯周病は細菌感染でおこります

ソース画像を表示

でも、口の中には口腔常在菌もいて、善玉菌、悪玉菌と菌達をゼロにすることができません。

感染をひき起こさない程度にコントロールントロールができれば虫歯や歯周病を防げるのです。

では、口の中にいる細菌はどのように存在しているのか?

わかりやすく日常生活の中で例えると、洗面所、お風呂場、キッチンなどの排水溝のヌルヌルがありますよね? そのヌメリをバイオフィルムと言います。

そのバイオフィルムと同じものが私たちの口の中にも常に形成されていて

口腔内バイオフィルムと呼びます。

ソース画像を表示

いわゆるは歯垢、プラークと言われる口の中の虫歯、歯周病の細菌たちの塊、膜なのです。

このバイオフィルムは一度できてしまうと完全に落とすことが難しいこと

歯磨きで落としているつもりでも落としきれていないことがほとんどです。

あの排水溝ヌメリもそう簡単に落とせないですよね?

強力な漂白剤を使って落とすことができますが、口の中では漂白剤は使えませんしデンタルリンス、歯磨き粉などの抗菌剤も、このバイオフィルムの膜がバリアになっていると効果が薄れてしまいます。

手が届かない場所においては菌が増え続け、菌が層をなして堆積していきます。

強固な菌の塊バイオフィルムを形成して虫歯、歯周病の原因となるわけです。

ではどのようにすればバイオフィルムをきれいに除去することができるのか?

一度形成されてしまったバイオフィルムをきれいに除去できるのは歯科医院での専用機械的な除去になります。

古くなったバイオフィルムを機械的に破壊することができ、徹底的に除去できま

す。

バイオフィルムを定期的に除去することができれば、口の中の細菌レベルをある一定に保つことができ、病原性の細菌が暴れだすことなく虫歯や歯周病を予防できるわけです。これがインフェクションコントロールです。

インフェクションコントロールを行うことは歯のトラブルをなくすためにとても大切なことなのです。

美容室に行く感覚で口の中のクリーニングも一つの身だしなみととらえていただきますと、清潔感もさることながら、さらには身体に重要な一つの臓器でもある口の内管理ができ、歯を失わずに生涯美味しく食事ができること、

健康は口からと言われますように、皆様の健康に携わることができますよう日々研鑽してまいります。

歯科衛生士  松田

Youtubeチャンネルを開設しました

みなさまこんにちは!

このたびおじまデンタルクリニックのYoutubeチャンネルを開設しましたのでご報告いたします。

       おじまデンタルクリニックYoutubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCUNoCqhw6WGG8iMg0sBwMKQ

みなさまの興味のあることをわかりやすくお届けしたいと思っておりますので、ご興味がございましたらどうぞご覧ください。(不定期配信です☺)

当グループは、神田小川町に構えます、おじまデンタルクリニック(本院)と、おじまデンタルクリニック虎ノ門のふたつのクリニックを運営しております。

今後も日本人の健康増進に寄与すべく、みなさまのお口のお悩み解決に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

戸川

歯周病と認知症の関わり

皆さんは、「歯周病」と「認知症」、これらの言葉をなんとなく耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「歯周病」は歯を支えている骨が溶けてなくなり歯を失ってしまう病気。
「認知症」は脳の機能障害でいくつかのタイプがあり、7割を占めるのがアルツハイマー型認知症(脳全体が委縮する病気)です。

       

離れた場所にある2つの病気ですが、これらは関連性があると言われています。
最近の研究で、歯周病菌が血液を介して脳内に入り込むことで、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβが増加・蓄積して認知症を悪化させることがわかってきました。

では、お口の中からどのように認知症を予防すればよいでしょうか?
⦁ 正しく歯磨きを行い歯周病を悪化させない(歯の喪失を防ぐ)
⦁ よく噛んで脳に刺激を与える
⦁ 定期検診を行い歯周病を予防する
以上のことが、歯周病からの認知症のリスクを下げることに繋がります。

もちろん、認知症の原因が全て歯周病というわけではありませんが、2つの病気を予防していくうえで日々の歯磨きや定期検診はとても重要といえます。

何かお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

歯科衛生士 真下

レッドコンプレックス

レッドコンプレックスとは、なんでしょうか?

なんだか強そうな名前ですよね。ちなみにオレンジコンプレックスや

グリーンコンプレックスもいます。(コンプレックスは集合体の意味)

はい。レッドコンプレックスとは、下の図にあるようにピラミッドの頂点、お口の中に無数にいる細菌の中でも特に病原性の高い悪い細菌たちのことを指します。

ふだんはお口の中の細菌たちは、良い細菌も、悪い細菌も、何もしない細菌も、仲良く穏やかに暮らしているのですが、

いざ、この悪い菌レッドコンプレックが猛威をふるいだすとどんどんお口の中の環境が荒れ始め病気が発生してしまうのです。

ピラミッドの下層の細菌たち(冒頭のグリーンコンプレックなど)は病原性の低い細菌たちで、この細菌たちの上にレッドコンプレックスは積もっていきます。

つまり下層の細菌たちが少なければレッドコンプレックスも少なくなるもです。 

ということは、レッドコンプレックスが猛威をふるわず、また下層の細菌たちが

少なければ、お口の中が大荒れするリスクは減りますよね。

では、どうすれば、、、?

それはやはり定期的なメインテナンスですね。

悪い方に傾きかかっている菌叢を定期的にリセットすることにより、健康で安定したお口の環境を手に入れることができるのです。

定期的なメインテナンスで、お口の中の細菌たちの平和で穏やかな暮らしを

取り戻し、健康なお口の環境を取り戻していきましょう。

                         歯科衛生士 高橋 恵