セルフケアグッズ

みなさんはご自宅でどのくらい歯のケアをしていますか?

歯科医院で行うプロケアと自宅で行うセルフケアの割合は、プロケア2割・セルフケア8割と言われています。

定期的な受診も大事ですが、ご自宅でのみなさんのケアがとても重要なのです。

そこで、本日はセルフケアグッズについて紹介していきます。

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ドラッグストアなどで大量に陳列された歯ブラシからご自身にあった歯ブラシを見つけるのはなかなか難しいですよね。

選ぶポイントも

・毛の材質(ナイロン、ポリエステル、動物毛 等)

・毛の硬さ(やわらかめ、ふつう、かため 等)

・ヘッドの大きさ(コンパクトヘッド、ワイドヘッド 等)

・歯ブラシの形状(山切りカット、2列植毛 等)

などとたくさんあって私でも悩みます。全てを考えて選ぶのは難しいと思うので、本日は意外と知られていない材質についてお話させて頂きます☆

《ナイロン毛》

一番メジャーといわれるものです。

丈夫で切れにくいというメリットから販売されているものの95パーセントの歯ブラシがナイロン製と言われています。ナイロン歯ブラシは吸水性が低く、細菌繁殖しにくいと言われています。

《ポリエステル毛》

歯科専売品に多く取り扱われている材質です。

ナイロン以上に吸水性がほとんどなく速乾性もあるため、衛生面ではナイロンよりもポリエステルの方が優っていると言えます。また、ポリエステルは柔らかく・コシがあり、耐久性にも優れていて同じ磨きかたをしてもナイロンに比べると4倍近くも耐久性が良いといわれています

《自然毛》

動物の天然の毛の歯ブラシは、非常にソフトな感触でできています。

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人工毛よりも柔らかい毛質であり、毛先全体が使うことに摩耗し丸くなっていくので歯茎を傷つけることが少ないでしょう。また、復元力があるのでナイロンに比べると毛の広がりも少ない傾向があります。ただメリットだけではなく、自然毛なので吸水性があり、ほかの材質に比べると歯ブラシの乾く速度が遅い特徴があります。渇きが遅いと雑菌が繁殖しやすい傾向にあるので、使用した後はなるべく風通しのいいところ等で管理ができるといいかと思います

このように歯ブラシには同じ見た目をしていても、これだけの特徴があります。

次回もセルフケアグッズについて紹介していきます!!!!!

歯科助手;有田

歯に関して、興味深いアンケートを見つけました!

少し前の記事になりますが、ビジネス雑誌プレジデントで

50代~70代の方1000人に人生を振り返り『 健康 』に関して

どんな後悔をしていますか?という興味深いアンケートです。

3位 日頃からよく歩けばよかった、

2位 スポーツなどで日頃から鍛えておけばよかった、

1位 歯の定期検診を受けておけばよかった、

という結果でした。

アンケート対象世代ではこのような後悔をされているようです。

若い時はなかなか実感として思うことのない『 口の中 』の

トラブルが、放置していることによって知らず知らずのうちに

虫歯や歯周病が進行していて、気付いた時にはすでに慢性化して

重度の状態だったり、歯を抜かないとならないとか、治療にも時間

がかかる状態だったとか、、。

虫歯や歯周病の初期はほとんど痛みもなく進行していきます、

なかなか自分では気づかないことがほとんどです。

何もトラブルなく『 噛む 』という事がどんなに大切なこと

なのかとじみじみと実感される方が多くなる年代なのでしょうか?

アンケートの理由として

1 歯を失うことで食事の楽しみが半減すること、

2 歯の治療、また歯を失ったところに補う治療費用面、

3 口元の見た目 などあげられていました。

50代ごろから日頃ため込んできた歯の小さなトラブルが

急に深刻になりだして歯医者に行かれる方が多いという事で

しょうか?

クオリティ・オブ・ライフという言葉があります。直訳すると

『 人生の質 』、『 質の良い人生 』ということですが、

歯もクオリティ・オブ・ライフの向上のためにはとても重要で

食べ物をなんでも自由に噛んで食べることが全身の健康に

つながります。

そのためには歯のメインテナンスがとても大切なんですね。

毎日歯を磨くことも大切なのですが、自分で磨いていると思って

いても磨ききれないところが多くあり、磨き残しとなって溜まって

いきます。これがトラブルの原因です。

自分で落としきれない汚れはプロによるクリーニングが必要です。

健康管理の一環として歯の定期検診、クリーニングを是非受けて

いただきたいと思います。

定期検診では自分で気づかない虫歯や歯周病を早期発見できます。

簡単な処置で改善できることがほとんどです。

健康な『 歯 』を維持するために検診、クリーニングを

しましょう。

歯科衛生士 松田

誤嚥

食べ物や飲み物を飲み込むことを「嚥下(えんげ)」といいます。嚥下は成長と共に身についた行為なので、普段は、ものを食べたり飲んだり唾液を飲み込んだりする時、特に意識することは、あまりないと思います。しかし、高齢者になると、食べ物や飲み物を誤って気管に入れてしまい、むせることがしばしば起こるようになります。このような現象を嚥下(えんげ)障害といいます。
喉は、食道と気管が交差しており、食べ物が口の中にない時、喉は気管と交通して呼吸をしています。食べ物などが喉を通過する瞬間(0.5~0.8秒)は、声門や喉頭蓋(こうとうがい)というフタが気管をふさぎ、食べ物や飲み物を食道に送り込んでいます。それによって、食道に流れるべき食べものや唾液などが、誤って気管に入り込むのを(誤嚥(ごえん))防いでいます。

飲食物が口の中に入った時

高齢になるとのどの奥の感覚が徐々に鈍くなってくるため、誤嚥しやすくなります.さらに問題なのは、感覚が鈍っていたり、脳の機能が落ちていて、「むせる」ことができない場合で、このようにしておこる誤嚥を「不顕性(むせない)誤嚥」と呼んでいます。この場合は食べ物だけでなく、本来なら無意識に飲み込めている唾液も誤嚥するため、口の中にいる細菌によって肺炎をおこしてきます。口腔内を清潔に保つ、口腔ケアが重要になります。特に注意しなければならないのは、肺炎やインフルエンザにかかった後のお年寄りです。こういった感染症がお年寄りの体に与えるダメージは非常に大きく、それは外からは見えない感覚や脳の機能にも及んでいます。それが入院中だけでなく、家庭でも起こることを注意喚起しています。「むせ」が無くても、肺炎を繰り返すお年寄りの場合は、不顕性誤嚥の可能性がありますので、専門の医療機関に相談しましょう。

歯科衛生士:新戸