最近読んだ本より…

 このブログをご覧になられた方こんにちは。おじまデンタルクリニック歯科衛生士下山です。この度はわたしが最近よんだ本からご紹介しようと思ます。

 先日、順天堂大学小林弘幸先生の「整える習慣」を読みました。「自律神経を整えることでいつもベストコンディションでいられるようにしましょう」そのためにするとよい事柄について書かれた本です。

 その中の一つに「水を飲む」という項目があります。私も普段から水をよく飲むようにしていますが、改めて日常生活において意識しするようになりました。

 そこで今回は私の押しミネラルウォーターベスト3をご紹介させていただきます。

 第3位 コントレックス 硬度約1500の超硬水。カルシウムやマグネシウムが豊富。ミネラル補給に。超硬水のため、少々くせはあります。

 第2位 キリン アルカリイオンの水 ㏗8~9の弱アルカリ性の水。いつも2ℓのペットボトルを持ち歩いて診療の合間に飲んでいます。

 第1位 サントリー天然水 皆さんご存知ですね。ゴクゴク飲みやすい、飲みやすさで一番お勧めします。

 ちなみに、私の旦那さんの住む熊本市は水道水が阿蘇の伏流水なのだそうです。

バクテリアセラピー

バクテリアセラピーという言葉をご存じでしょうか。

「バクテリアセラピー」(学術名: Bacterio-therapy)とは、体内菌のバランスを整えることで病気の治療や予防を行うという医療技術です。スウェーデンを中心に臨床実用化が進められ、日本でも歯科分野を中心に善玉菌を利用して体内に常在する菌の質やバランスを改善することで、疾病の予防や治療に役立てることをめざして、研究と臨床への応用がすすめられています。

ヒトの体には約500種500兆個以上、重さに換算すると約2kg にもなる膨大な量と種類の菌が生息しています。この菌はヒトに有益な「善玉菌」、病気やトラブルの原因になる「悪玉菌」、優勢な菌に合わせてどちらにもなる「日和見菌」の3種類に分類されます。そして、体内菌のバランスが悪玉菌に優位な状態になってしまうと、様々な病気を引き起こすことがわかっています。

バクテリアセラピーは、善玉菌を補給することで体内菌のバランスを整える医療技術。日本の病院の標準的な治療の妨げにならないだけでなく、その治療を促進し、また病気の再発を防ぐといったメリットもあります。

具体的なものとして、ヨーグルトなどでも有名なロイテリ菌があります。

ロイテリ菌は「細菌の指揮者」「スーパー乳酸菌」などと呼ばれることもある、特別な乳酸菌です。ヒトの体にとって有害な悪玉菌を感知した時だけロイテリン(3-hydroxypropionaldehyde®)という天然の抗菌物質を産生。ビフィズス菌などのヒトにとって有益な常在菌に対してはこのロイテリンを産生しないため、体内菌の多様性を維持しながらカラダの善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることができます。

お口の中に対しても、細菌叢を整えたりキシリトールと一緒に摂取することにより、虫歯の菌を減少させるという臨床データもあります。

何より、これらは薬剤でなないので耐性菌を作らず、アメリカの厚労省に属する機関である食品医薬品局(FDA)で、長年の食経験や科学的な治験を総合的に評価し、食品添加物としての使用にリスクがないと認められています。

これから時代の、体やお口の健康を整える方法としてとても良い考え方ではないかなと思っております。

今後も新しい研究データや商品の開発等、動向を追っていきたいと思っております。

歯科衛生士 高橋 恵

歯周病治療の成果

前回、歯周病と糖尿病の関係についてお話がありましたので、今回は治療に関する具体的な結果も含めてお話をさせて頂きたいと思います。

まず、糖尿病について簡単に復習です。
食事から炭水化物を摂取すると、消化されてブドウ糖として吸収されます。この時、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が高くなり過ぎないようにインスリンが働いてコントロールしています。何らかの原因でインスリンが効かず高血糖の状態が続いてしまうことを糖尿病といいます。
糖尿病には1型と2型があり、皆さんが糖尿病と聞いてイメージするのは2型糖尿病にあたります。

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糖尿病の主な指標として、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値があり、基準値を超えてしまうと糖尿病の治療が必要になります。
血糖コントロール目標として
血糖正常化目指す際の目標:HbA1c 6.0%未満
合併症予防の為の目標:HbA1c 7.0%未満
治療強化が困難な際の目標:HbA1c 8.0%未満
と発表されていて(日本糖尿病学会より)、糖尿病の治療はこれらの範囲内に数値を収めることを目的としています。

これを踏まえたうえで、ここからが本題です。
糖尿病患者が歯周病治療を行うと、HbA1c が大体0.4%改善されるといわれています。(結果には個人差があります)
先日、私が担当させて頂いている方の中で
HbA1c が5カ月で2.9%(8.7%から5.8%)改善された方がいらっしゃいました。
歯周病治療を開始して約8カ月になりますが、初診時と比べると全体的に出血量が減りお口の中の環境はだいぶ改善されました。
勿論、食事療法や運動療法も並行して行っています。
何より、患者さんご自身が努力されている結果です。

歯周病はあらゆる病気と関わっているといわれていて、糖尿病はそれらを悪化させるといわれています。
健康的な体でいつまでも元気に過ごせるように、まずはお口の中をきれいに保っていきましょう!

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歯科衛生士 真下

歯周病と糖尿病との関係

前回に歯周病関連疾患について説明をさせていただきました。

歯周病の慢性化が

糖尿病

肺炎

心疾患

脳血管疾患

動脈硬化

早産など

全身疾患発症の原因になりうるということです。

今回はそのうちのひとつ糖尿病、

歯周病治療で糖尿病が改善されるしくみ

について説明をしたいと思います。

糖尿病とはインスリン作用不足によって生じる慢性高血糖を主徴とする疾患を言い

ます、さまざまな遺伝子的要因、環境要因が作用して発症します。

インスリンは食後に血糖値が上昇すると膵臓から分泌され、糖をエネルギーに変え

る働きををします血糖値を低下させるとても重要な役割、機能なんですね。

そのインスリン作用を阻害する悪玉物質について説明します。

歯周病菌は歯周病細菌の感染症です。

その菌は共通して内毒素 エンドトキシンと呼ばれる毒素を産生します、

この毒素は非常に強力で、歯周病が慢性化、重度になると歯肉は腫れて出血するよ

うになりますが、その歯肉の毛細血管から内毒素が体内に侵入するようになります

歯周病が慢性に進行している限り、常に内毒素エンドトキシンが体内に入り込む

状況が継続、維持されることになり内毒素が体内をめぐり続けます。

体内では白血球など身体を守る免疫システムを高度に活性化して生体を守ろうとす

る働きが続き、その結果、

悪玉物質を多量に産生するようになります

この産生される物質がインスリンの働きを阻害する悪玉物質になります。

この悪玉物質により血管内の血糖値が下がりづらい状態になることがわかってきて

います。インスリンの作用不足が生じるため、血糖管理が困難になり糖尿病になる

わけです。

この悪玉物質は高度肥満の内臓脂肪組織でも産生されることがわかっていますので

肥満で脂肪組織が成熟している方もインスリン作用不足に繋がり、同じく血糖管理

が困難になります。よって肥満の方も糖尿病につながりやすいことになります。

糖尿病の検査や病状評価に使用される指標としてヘモグロビンA1c 過去2カ月の

血糖状態を示す値がありますが、歯周病治療を行うことでこのヘモグロビンA1cが改善されると言われています。

歯周病菌を除去することで歯肉の炎症が治まると内毒素の体内侵入

がなくなります、

悪玉菌がなくなり、インスリンの働きが正常にもどり血糖値が改善

することにつながるわけです。

逆に糖尿病が原因で歯周病になりやすいこともわかっており相互関係に深く関係

していることは明らかです。

歯周病は静かに進行する病気、サイレントディジーズと言われています。

その由縁は重症化するまでほとんど自覚症状が出ない、静かに進行していく病気

だからです

健康は口からと言われます、 全身とのかかわりが重要視されている

口腔内管理!!

是非、みなさま! 一度お口の健康をチェックしていただきたいと思います。

誕生花(コスモス1)

歯科衛生士 松田