がんばれCortexyme社!!

2019年1月、アメリカの製薬会社Cortexymeから Science Advances に、次のような驚くべき論文を報告しました。

「Porphyromonas gingivalis in Alzheimer’s disease brains: Evidence for disease causation and treatment with small-molecule inhibitors (アルツハイマー病の脳内に存在するP.gingivalis:病気の原因を示す証拠と小分子を用いた治療)」

これは、歯周病の最も重要なkeyとなる菌、P.gingivalisが分泌するタンパク分解酵素gingipain がアルツハイマーに関与している、そしてそれを標的にすることによって治療が可能になる。というものです。

P.gingivalis (Pg菌)は、やはり重度になればその口腔内での割合も多くなります。

勿論、認知症の原因が100%Pg菌ではありませんが、認知症予防という観点からも歯周病を予防していく事の重要性が明確になりました。

胃がんとピロリ菌の関連が明らかになった時のようにも思います。

Cortexyme 社は、すでに gingipain 阻害薬を開発しており、いくつか臨床研究を進めています。

認知症の為にも、そして歯周病の為にも、ぜひCortexyme社には頑張って、画期的な gingipain 阻害薬 を期待したいです。

歯科衛生士 高橋 恵

美味しく食事を楽しむために

皆さんの好きな食べ物は何ですか?

何歳になっても、美味しく食事を楽しみたいものですね。

実は、このようなデータがあります↓

美味しく食事をするためには、

自分の歯が残っていることがとても大切です。

では、歯を失ってしまう原因は何でしょうか?

第1位は、歯周病です。

歯周病が進行すると、歯が揺れて残して

おくことができなくなってしまいます。

怖いですね。

歯周病は、日頃の歯磨きや定期的なクリーニングで

悪化を防ぐことができます。

いつまでも、美味しく食事を楽しんで

元気に過ごしていきたいですね。

何かお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

お待ちしております。

歯科衛生士 真下

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唾液のパワー

唾液の仕組み
唾液は口腔内にある「唾液腺」から分泌されており、成人の分泌量は1日あたり1.0~1. 5リットルほどです。また、病気やストレス、薬による影響など、さまざまな理由で唾液の分泌量は変化します。また、夜眠っている間は日中に比べて分泌量が抑えられるため、口内の細菌が繁殖するなど唾液のはたらきが低下します。

唾液の成分
ムチン…食べ物を嚥下しやすくする
アミラーゼ…でんぷんを分解する
ペルオキシターゼ…殺菌作用・発癌物質の減弱
リゾチーム…殺菌作用
ガスチン…味覚の働きを敏感にする(亜鉛と結合して作用する)
スタテチン…歯質を強化(カルシュウムと結合して作用する)
ラクトフェリン…細菌の発育抑制(鉄と結合して作用する)
アルブミン…口の中を滑らかにして乾燥を防ぐ
分泌性IgA…免疫抗体
上皮成長因子EGF…皮膚・歯・口腔粘膜、胃腸粘膜の増殖促進
神経成長因子NGF…神経の成長促進

唾液のはたらき
粘膜保護・潤滑作用
ムチンという物質が食べ物を包み込んで喉や食道などが傷つくのを防ぎます。粘膜を潤し損傷を防ぎます。
洗浄作用
唾液はお食事をしていない時にも分泌され、歯や舌の表面についた食べ物のカスや細菌などを洗い流します。とくに食事中の咀嚼行為によって活発に行われるはたらきです。
水分平衡作用
呼吸や会話で、口内は常に乾燥の危機にさらされます。乾燥すると細菌が繁殖しやすくなったり、感染や刺激を受けやすくなったりするため、ある程度の潤いが必要です。唾液の分泌は口内の水分量を調節する役割もあり、これを水分平衡と呼びます。
pH緩衝作用
唾液に含まれる炭酸・重炭酸・リン酸などの成分は、口内のpHバランスが酸性・アルカリ性のどちらかに傾かないよう、調節してくれます。食べ物がお口に入るとお口の中は酸性に傾き、その酸が歯の表面を溶かして虫歯の原因になります。唾液は酸を中和して虫歯の予防をしています。
抗菌作用
リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなどの抗菌物質が外部からの病原菌の侵入を抑え、お口の中の雑菌の繁殖を防ぎます。
消化作用
アミラーゼという消化酵素がご飯やパンなどのデンプンを麦芽糖へ分解し、腸で吸収しやすいかたちにします。
粘膜修復作用
上皮成長因子と神経成長因子が含まれる唾液は、組織修復による傷の治癒を促してくれます。「ケガをしたときにツバをつけておけば治る」という考えは、この組織修復のはたらきによるものです。
再石灰化作用
カルシウムイオン、リン酸イオン、フッ素イオンを含む唾液は、食事によって一時的な脱灰状態となった歯のエナメル質の再石灰化を促してくれます。正常な再石灰化が起こることで、脱灰状態の進行を防ぎ、虫歯リスクを軽減しています。
食塊形成作用
噛んで細かくなった食べ物を飲み込みやすくまとめます。唾液が少ないと飲み込みにくくむせなどを起こしやすくなります。

味覚を認識する作用
味は舌の上に置くだけではわからず、唾液の中に溶け出すことで認識されます。

発音しやすくする作用
唾液によってお口が適度に潤っているとお口が滑らかに動き、発音するのが楽になります。

上記のようなはたらきをはじめ、唾液中に含まれる成分が、口内や全身の健康をサポートしています。


唾液が減るとどんな影響がある?
ストレスなど、さまざまな理由で唾液の分泌量は減少します。そして十分な唾液の分泌がなければ、口内が乾燥するため、細菌が繁殖しやすくなります。
細菌が繁殖すれば口臭や虫歯リスクが高まる他、体内にも侵入しやすくなり、風邪など全身の病気につながりかねません。
⦁ 口腔運動の低下(麻痺や合わない入れ歯・義歯の使用など)
⦁ 刺激の減少(食べ物のにおいを嗅いだりする機会がない)
⦁ 脱水(発汗や嘔吐・下痢による体内の水分量低下)
⦁ 薬剤による副作用
⦁ 日常生活の癖(口を開きっぱなしにする)
⦁ 口内組織への強い刺激(刺激の強い歯磨き粉などの使用)

上記のような原因で唾液の分泌は年齢問わず減少します。適切な口腔ケアはもちろん、唾液を分泌させるための必要な刺激や水分を意識して、正常な唾液の分泌を維持しましょう。


唾液を増やすためには
些細なことで唾液の分泌量は減りますが、ちょっとした注意で量を増やすこともできます。以下のように日常生活の中でできる工夫を意識して行うことで、唾液の分泌を正常化させましょう。
⦁ よく噛む(刺激で唾液の分泌を促す)
⦁ 水分補給(唾液に必要な水分を得る)
⦁ 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する(口内乾燥を防ぐ)
⦁ お酒やたばこを控える(刺激を減らす)
⦁ 唾液腺マッサージ(唾液の分泌を促す)
⦁ 唾液の質を上げる(口内の乳酸菌を増やす)


唾液には、口内の傷や歯の脱灰を修復したり、あらゆる病原菌の侵入・感染を防いだりする重要な役割を担うための、多くの成分が含まれています。健康な体作りを目指すには、唾液の分泌量も意識することが重要です。

歯科衛生士;新戸美佐子

アイスを食べてキーン🍧😣

暑い日が続きアイスやかき氷が恋しくなりますよね(笑)

そんな中、冷たい物を噛んだ瞬間「キーン」って歯がしみた経験はありませんか??よくTVでみるシーンのあれ、知覚過敏です😬

知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一瞬の痛みで、むし歯や歯の神経の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います 。

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エナメル質の下にあるオレンジ色をした象牙質は歯ブラシでこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経に伝達されて、歯は痛みを感じます 。 通常、象牙質は覆われているので、こうした痛みを感じることはありませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が伝わって、歯が痛みを感じることもありますが、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。

では象牙質が露出する理由は・・・?

🦷1、歯肉の退縮
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歯肉の位置は加齢とともに少しずつ下がってきます。それに伴って歯の根っこが露出し、象牙質がむき出しの状態になります。持続時間は長くても1分以内で、時間が経てば痛みは消失します。歯の表面に歯石がたくさん付いているような場合、それを取り除いた時にも同様の状態となり、歯石をとっている時にも器具が象牙質表面に触れたり、水をかけて処置をするので、知覚過敏と同様の痛みを感じることがあります。

🦷2、歯の破折
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打撲などにより歯が破折して、象牙質が露出すると、知覚過敏症状が出ることがあります 破折時には、残っている歯に亀裂が入っていることもあり、亀裂の状態にもよりますが、歯の神経の部分にまで細菌が侵入して炎症を起こすこともあります。

🦷3、歯が擦り減ることによる象牙質露出
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歯は使っていれば、わずかですが擦り減っていきます。その結果、エナメル質がなくなって象牙質が露出することもあります。歯の擦り減り方は人によって様々です。大きく擦り減ってしまっても知覚過敏が見られないこともありますし、わずかな範囲の象牙質露出でも知覚過敏が起きることもあります。

🦷4、歯が溶けることによる象牙質露出
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エナメル質はpH5.5程度で溶け始めます。私達の日常で口にする食べ物や飲み物の多くは酸性です。炭酸飲料を長時間かけて飲むような習慣や、酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁にかつ長時間摂取するような習慣があると、私達の歯は簡単に溶けて、内部の象牙質が露出します。このような状態の歯を酸蝕歯といいます。当然象牙質も露出します。象牙質はエナメル質よりも弱い酸で溶けますから、さらに歯は溶かされていき、知覚過敏も起きやすくなります。

知覚過敏と同じような症状で、冷たい水で歯がしみるといった症状は、むし歯がある程度進行した場合にもみられます。また歯に亀裂が入っている時にも、同じような症状がみられることがあります。このような症状のある場合には、早く治療をする必要があります。自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいので、早めに受診をしてみるのがおすすめです👌

歯科助手:有田🐱

PMTC

PMTCとは、プロによる機械的歯面清掃です。

P プロフェッショナル 歯科医師、歯科衛生士

M メカニカル 機械

T トュース 歯

C クリーニング 清掃

の略です。

毎日自分で行う歯磨きでは落としきれない汚れ バイオフィルムを専用の機械を

使ってきれいに清掃することです。

バイオフィルムとは、、、

歯の周りには多種多用な細菌が住み着いていて、細菌のからみあった塊を

バイオフィルムと言います。

バイオフィルムは細菌が分泌するバリアに守られて強力に付着するため、歯ブラシ

でなかなか取り除くことができません。

日常の中で分かりやすいのが台所やお風呂場の排水溝のぬめりの汚れです。

溜まってしまうとなかなか落とせないですよね。

バイオフィルムをはがしとる手段として最も効率よく、効果的に除去する方法

それがPMTCです。

いわゆる歯垢、プラークと言われる口腔内の虫歯菌、歯周病菌の細の塊、

膜なのです。このバイオフィルムは一度ついてしまうと完全に落とすことが

難しく、新な細菌が付着しやすくなってしまいます。

手が届かない場所においては菌が増え続け、菌が層をなして堆積していく

わけです。

強固な菌の塊バイオフィルムを形成して虫歯、歯周病の原因となるわけです。

古くなったバイオフィルムを機械的に破壊することができ、徹底的に除去できる

清掃方法がPMTCです。ステインも同じくきれいに落とせます。

バイオフィルムを定期的に除去することができれば、

口の中の細菌レベルをある一定の保つことができ、病原性の細菌が

あばれだすことなく虫歯や歯周病を予防することができます。

歯のトラブルをなくすためにとても大切なことなのです。

毎日磨いているのに、なぜ虫歯や歯周病になるんだろうと思った

ことありませんか?

磨いているつもりでも磨き残しがあったりして…。

毎日の歯磨きにプラスして定期的にPMTCを受けますと虫歯、歯周病になる確率を

グッと抑えることができます。

PMTCの症例

定期的にお口の中の細菌コントロールをして、

きれいに保ちましょう!!

歯科衛生士 松田

こどもの矯正って?

矯正はこどものうちにしたほうがいいよとよく言われるけど一体いつから始めるのがいいのか。そんなことを今日は書いてみようと思います。
小児矯正はⅠ期治療、Ⅱ期治療とステージが分かれています。Ⅰ期治療のスタートは永久歯への生え変わりが始まる5~7歳頃と言われており早くからのスタートはお子さんの骨格の成長を利用して治療ができるという大きなメリットがあります。
早期に治療を始めることで受け口や出っ歯の大元の原因である骨格から治すことができ、顎の成長を促したり成長しすぎるのを抑える事ができます。

お子さんの歯並びが気になる。生えてる途中だけどきちんと歯並びが揃うのか心配という方は一度歯医者さんで相談をして何が必要なのかを聞いてみるだけもいいかもしれませんね(^^)

歯科助手 菅谷

国民皆歯科検診

令和4年6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022 新しい資本主義へ~課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現~」(骨太方針2022)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定されました。 全身の健康と口腔の健康に関する科学的根拠の集積と国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)の具体的な検討、オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につながる歯科専門職による口腔健康管理の充実、歯科医療職間・医科歯科連携を始めとする関係職種間・関係機関間の連携、歯科衛生士・歯科技工士の人材確保、歯科技工を含む歯科領域におけるICTの活用を推進し、歯科保健医療提供体制の構築と強化に取り組む。また、市場価格に左右されない歯科用材料の導入を推進する。

歯科検診は日本では現在、高校生までは義務付けられていますが、大学生や社会人は対象になっていません。歯科検診の受診率をみてみますと1年以内に受けた人は2人に1人。また40歳50歳などが受けられる歯周病の検診は20人に1人しか受けていないという現状があります。これまでも「生涯にわたって歯科検診を強化すべき」ということは実は政府の「骨太の方針」には書かれていましたが、今年は新たに「国民皆歯科検診」という表現になりました。検診を拡大したい背景について厚生労働省の担当者は「歯周病予防などをすることでほかの病気の予防にもつながる」と話しています。歯周病は細菌の感染によって引き起こされる疾患で、歯の周りの歯ぐきや、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。この歯周病が、誤嚥性肺炎や糖尿病、心臓病、脳梗塞といったほかの病気や、早産などにつながる可能性も指摘されています。“万病の元”である歯周病からほかの病気につながるケースを予防できれば、結果的に全体の医療費を抑制できる可能性もあるといいます。
日本歯科医師会によりますと、こんなデータもあるそうです。歯が19本以下の人に比べて20本以上ある人のほうが比較したすべての世代で医療費が少なくすんでいるということです。
政府が今年の「骨太の方針」で、国民皆歯科検診の導入を検討する方針を盛り込んだことを受けて、日本歯科医師会の堀会長は今後3年から5年をめどに取り組みを進めていく考えを示しました。 一方で、「検診の仕組みなど、まだまだ課題は多い」として、具体的な制度のあり方については引き続き検討が必要だとしています。

歯科衛生士    新戸 美佐子

日本歯周病学会認定歯科衛生士制度について

こんにちは。今回は、日本歯周病学会認定歯科衛生士の資格についてお話させて頂きます。

まず、歯科衛生士免許は「国家資格」であり、現在就業歯科衛生士数は約14万人いると言われています。その中でも、特定する専門分野において高度な業務実践の知識・技能を有すると認められた者を認定歯科衛生士としています。(日本歯周病学会認定歯科衛生士、インプラント専門歯科衛生士、日本小児歯科学会認定歯科衛生士など)

その中でも、最も取得難易度が高いと言われているのが、日本歯周病学会認定歯科衛生士です。( 2021年8月の時点で、全国で1,242名)

日本歯周病学会認定歯科衛生士とは、 歯周病への対応を的確かつ効率的に実施し、長期間にわたり国民の健康管理に貢献することを目的に制定された、歯科衛生士の認定制度です 。

日本歯周病学会認定歯科衛生士の認定申請には、以下の条件を満たしている必要があります。

1,歯科衛生士の免許証を有する者

2,通算5年以上の歯周病学に関する教育および研修と臨床経験を有する者またはこれと同等以上の経験を有すると認められた者

3,認定歯科衛生士申請時に実務経験単位と教育研修単位の合計を30単位以上を有する者

4,認定歯科衛生士試験に合格した者

5,認定歯科衛生士申請時に学会会員であること

(特定非営利活動法人日本歯周病学会認定歯科衛生士制度規則より抜粋)

認定試験は、書類審査とケースプレゼンテーションに必要な書類(口腔内写真、検査のデータ、レントゲン写真)を揃えて提出となります。

※このデータを集めるために数年かかります。ここが一番難しいポイントになります。

当院には、日本歯周病学会認定歯科衛生士資格保有者が1名在籍しており、歯周病治療に力をれております。(当院理事長は、日本歯周病学会専門医です)

私自身、認定衛生士取得に向けて日々勉強を重ねています。今後、認定試験合格のご報告ができるように、日々の診療に取り組んで参りたいと思います。

歯科衛生士 真下

歯ごたえって何?

麺類を食べるときによく「コシが良いね~」と言いますが、私たちはどのようにしてコシを感じているのでしょう?

食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別するのは味覚という感覚ですが、 歯ざわりとか歯ごたえという感覚は、歯の感覚と咀嚼筋(かむための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています❗この場合の歯の感覚とは、むし歯になったとき痛く感じる感覚とはまた別のもので、歯の表面のエナメル質で感じるのではなく、歯の根の周りをおおっている歯根膜の圧力を感じるセンサーで感じます。また、咀嚼筋の感覚とは、顎を動かす筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が感じる感覚のことです👄

こちらを踏まえて皆様がうどんを食べて「コシが良いね~」と言ったときの体の中では、まずうどんが歯に当たり歯根膜のセンサーが知覚し、そのときの咀嚼筋にかかる力を筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、うどんのコシを感じ取ることができるのです😊

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 では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか❓この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度が相当悪くなるようです。うどんをはじめ、食べ物をおいしく頂くには歯が健康であることが深く関係しているようですね🦷🍴💖

歯科助手:有田

ウズベキスタンの歯科事情2

歯科衛生士の高橋 恵です。

前回に引き続き、ウズベキスタンでの経験についてご報告させて頂きます。

ドバイ経由で深夜にウズベキスタンに到着しました。

私が滞在していたタシケントの街並み。思った以上に都会的でした。

そして歯科大学とプライベートデンタルクリニック。

私立大学も国立大学も、教育の現場にITを多く取り入れており、日本の教育の現場でのTI化は遅れている事を痛感しました。

そして、ウズベキスタンのプライベートデンタルクリニックです。

ここは、技工士さんがオーナーで数件の歯科医院を経営しているそうです。

技工士さんがオーナーなだけあって、とても大きな技工所が併設してありました。

中央アジア全土から、技工物の受注があるそうです。

クリニックの設備も、日本の歯科クリニックの3種の神器と言われる、CT,CAD/CAM,マイクロもそろっておりました。

ただ、予防の分野はまだ浸透していないのが現状でした。

大学や臨床現場の歯科医師からも大切さは十分理解していて、これからはその分野を広めていきたいという声が聞かれましたが、

実際どのように動いたらよいのかという事が不明瞭のようです。

というのも、この国には、歯科衛生士という職業が存在しません。実はウズベキスタンだけではなく、アジアの多くの国にはこの職業が存在していないのです。

反対に歯科の先進国と言われるアメリカ圏やヨーロッパ圏では、歯科衛生士の地位は社会で広く確立しており、高収入でもあり人気の職種のひとつであります。

予防という概念を広めるためにはやはり、歯科衛生士の存在が大きな意味をもつのではと感じました。

私自身、日本全国で歯科衛生士を教育するという事も、仕事としてさせて頂いておりますが、

この事をアジア全体でいかしていけたらと、強く思いました。

今回は、ご縁があってウズベキスタンという国で歯科に携わる方々と関わることができ自分自身、歯科医療従事者として世界という規模でどのように関わっていくべきか考えるきっかけとなり、とても貴重な経験ができました。

ここには書ききれない事も、載せきれない写真も多くありますので、ご興味がありましたら、お気軽にお声がけください。

歯科衛生士  高橋 恵