麺類を食べるときによく「コシが良いね~」と言いますが、私たちはどのようにしてコシを感じているのでしょう?
食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別するのは味覚という感覚ですが、 歯ざわりとか歯ごたえという感覚は、歯の感覚と咀嚼筋(かむための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています❗この場合の歯の感覚とは、むし歯になったとき痛く感じる感覚とはまた別のもので、歯の表面のエナメル質で感じるのではなく、歯の根の周りをおおっている歯根膜の圧力を感じるセンサーで感じます。また、咀嚼筋の感覚とは、顎を動かす筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が感じる感覚のことです👄
こちらを踏まえて皆様がうどんを食べて「コシが良いね~」と言ったときの体の中では、まずうどんが歯に当たり歯根膜のセンサーが知覚し、そのときの咀嚼筋にかかる力を筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、うどんのコシを感じ取ることができるのです😊
では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか❓この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度が相当悪くなるようです。うどんをはじめ、食べ物をおいしく頂くには歯が健康であることが深く関係しているようですね🦷🍴💖
歯科助手:有田