『マイナス1歳からの虫歯予防』という言葉を聞いたことがありますか?
岡山大学の 仲井雪絵 先生(現在は 静岡県立大学短期大学部学生部 部長 )のキシリトールを用いた、虫歯予防の本の題名がおおもとではありますか、少し意訳とかいつまんだ説明になりますが、産まれる前からお子さんの虫歯予防をすることが出来るよ。と、いうことです。
産まれたてのお子さんのお口の中は無菌状態です。これが、多くは養育者からの細菌感染が原因でお口の中に細菌が入り定着してしまうことによって、菌叢が出来上がり、虫歯等につなっがていくのです。
この為、例えば妊産婦検診等で『お母さん、お父さんと赤ちゃんのスプーンを別にしましょう』などの説明をしてもらう事が、あると思います。ただ、これを完璧に徹底することが出来る家庭がどれだけあるでしょうか?
上記が出来る事に越したことはありません。しかし、かなり難しい。。。となったら、感染してしまう可能性のある菌をお子さんが産まれる前に、できるだけ良い菌にしてしまおう!!というのが『マイナス1歳からの虫歯予防』という考えです。
仲井先生の本では、キシリトールの摂取によっての虫歯の菌の善玉化をお話してくれていますし、あとは、歯科医院での検診や虫歯治療、歯周病治療も良い菌に変える事に有効だと考えます。
自分の為だけでなく、大切なお子さん、お孫さんの為にもご自身のお口の中をしっかりと整えるという考えは、とても素敵ですよね。
歯科衛生士 髙橋 恵