かまぼこと歯型の関係性

年の瀬も近づき、ちょうど3週間後には2025年元旦ですね🎍歯科でも年末に向けて年内最後の型取りなどが近づいてくる時期になりました。今日はそんな歯型のお話

お正月の食卓に必ずと言っていいほど並ぶかまぼこ。日本各地の名産品にかまぼこがありますね。かまぼこは日本人の大好物の一つ。おいしいかまぼこは、スケソウダラのすり身をアルギン酸で固めたものです。

 ところで、歯医者さんで歯の型を採ってもらったことはありませんか?歯の型を採ることを「印象を採る」と言い、また型を採る材料を「印象材」と言います。現在歯科医療で最も使われているピンク色をした印象材は、かまぼこに使われているのと同じアルギン酸を主成分としています。型を採るときは、息がしにくいなどの不快感があるかもしれませんが、そんなときには「これはかまぼこと同じ材料か…」と思ってください。きっと少し楽になると思いますよ🐟そうして採った印象に、石こうを流し込んで模型を作ります。その模型を使って患者さんの歯を作りますが、現在の歯科医療の水準は十ミクロン(一ミリの百分の一)以下の精度を目標にしています。このように、歯科医療はこれまで、いかに精密なものを作るかをたえず追求してきました。歯型を採ってから1~2週間お時間を頂くのはその為で『え、明日明後日でできないの⁉』と思われがちですが精度のいいものを作るためのお時間だと思っていただけると幸いです🦷

 ところが、どんな精密な型を採ろうとしても、患者さんの歯に食べかすが残っていたり、歯肉がはれてすぐに出血するようでは、歯科医師の苦労は水の泡になり、正確な型が採れません。だから、治療中の歯や歯肉の衛生管理も非常に大切なことなのです。

歯科治療に先だって、歯磨きの指導をしたり、歯石を取ったりして、お口の中を清潔にするのはこのためです。

お正月にかまぼこを食べながら歯のことも思い出して頂けたらと思います😁

歯科助手 菅谷

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