変わった歯を持つ動物

動物の歯は、その動物の食性や生活様式に合わせて、さまざまな形や機能を持っています。その中でも、特に変わった歯を持つ動物をいくつか挙げてみましょう。


サメ
サメの歯は、一度抜けるとすぐに新しい歯が生えてくる、常生歯です。また、歯の形も鋭い三角形で、獲物を捕らえるのに適しています。



ウサギ
ウサギの歯は、切歯が一生伸び続ける常生歯です。これは、草を食いちぎるために必要な形状と長さを維持するためです。


カバ
カバの犬歯は、下顎から上に突き出ており、最大で45cmにもなります。これは、獲物や敵を威嚇するために使います。




象の牙は、上顎の切歯が伸びたもので、最大で3mにもなります。これは、木の皮をむいたり、水を飲んだりするのに使われます。



コウモリ
コウモリの歯は、捕食する昆虫の種類に合わせて、さまざまな形状を持っています。たとえば、ハチやアブを捕食するコウモリは、鋭い歯で昆虫の体を貫いて捕獲します。



クジラ
クジラの歯は、種類によってさまざまな形状を持っています。たとえば、シロナガスクジラは、プランクトンを捕食するために、細長い円錐形の歯を持っています。



このように、動物の歯は、その動物の生活様式や生態に密接に関連しています。変わった形や機能をもつ歯を持つ動物は、自然界をより豊かに彩る存在と言えるでしょう。

                         歯科衛生士:新戸 美佐子