最近、朝起きた時に顎の疲れを感じることはないでしょうか?
・朝起きると口が開けずらい
・朝ごはんを食べずらい
など、もしかしたらあなたは「歯ぎしり」をしているかもしれません。
「えっ?歯ぎしりしてるなんて言われたことないよ!?」
という声が聞こえてきそうです。
そうなんです。歯ぎしりを他人が感じるのは音を伴うものだけなので、
静かな歯ぎしりをしていると、だれもがきづかないうちに歯や顎を痛めてしまっている方が多いと言われております。
「歯ぎしり」とは一般的に大きく3つに分類され、
①グラインディング…歯をギリギリさせる、いわゆるみなさんがイメージされる歯ぎしりです
②クレンチング…一定の位置で強くかみしめるもの
③タッピング…その場でカチカチと上下の歯を何回も合わせるもの
があります。この中で、クレンチングは自覚することが難しいと言われています。
クレンチングの力は普段顎を使う時の力と比べて想像以上に強く噛みしめていることがあり、覚醒時その力をこめようとすると、怖くてできないくらいの力をかけています。
覚醒時には、開口反射と呼ばれる歯根膜の自動ストップ作用のようなものが働くのですが、睡眠時にはそのリミッターがはずれどこまでも力を変えてしまうのです。歯や顎の許容範囲外の力をかけてしまうことによって、顎が痛くなり、開けずらくなる「顎関節症」とよばれるもの。歯に負担が来ることによって歯にヒビがはいってしみやすくなる「知覚過敏症」を伴う人もいます。
従来から、歯ぎしりや顎関節症の治療には「スプリント」と呼ばれるマウスピースの一種を用いて治療してきました。
歯ぎしりによってずれてしまった顎の位置を整えたり顎を安静にさせるための治療です。
しかし、根本的には歯ぎしり自体の習慣は治りません。
当院ではスプリント治療の他に、ボツリヌス療法という治療を取り入れました。
顎を開閉するために用いる筋肉に、「咬筋」という大きい筋肉が存在するのですが、そこにボツリヌストキシンというものを注入することによって 筋を一時的に収縮能を低下させる ことができます。
このボツリヌストキシンはしばらくすると代謝されるので、体にはまったく残りません。効果を発揮している間、発達しすぎてしまった咬筋が適正な筋肉量に戻ることを促すことで「歯ぎしり」によっておこる良くない効果から守るという効果を生みます。
ボツリヌス治療は、一回で効果を生む場合もあれば、何回か繰り返し行わないと実感しないこともあります。
※適応症があります
詳しいことを聞いてみたい場合は当院までぜひお越しください。
おじまデンタルクリニック虎ノ門 戸川