レッドコンプレックスとは、なんでしょうか?
なんだか強そうな名前ですよね。ちなみにオレンジコンプレックスや
グリーンコンプレックスもいます。(コンプレックスは集合体の意味)
はい。レッドコンプレックスとは、下の図にあるようにピラミッドの頂点、お口の中に無数にいる細菌の中でも特に病原性の高い悪い細菌たちのことを指します。
ふだんはお口の中の細菌たちは、良い細菌も、悪い細菌も、何もしない細菌も、仲良く穏やかに暮らしているのですが、
いざ、この悪い菌レッドコンプレックが猛威をふるいだすとどんどんお口の中の環境が荒れ始め病気が発生してしまうのです。
ピラミッドの下層の細菌たち(冒頭のグリーンコンプレックなど)は病原性の低い細菌たちで、この細菌たちの上にレッドコンプレックスは積もっていきます。
つまり下層の細菌たちが少なければレッドコンプレックスも少なくなるもです。
ということは、レッドコンプレックスが猛威をふるわず、また下層の細菌たちが
少なければ、お口の中が大荒れするリスクは減りますよね。
では、どうすれば、、、?
それはやはり定期的なメインテナンスですね。
悪い方に傾きかかっている菌叢を定期的にリセットすることにより、健康で安定したお口の環境を手に入れることができるのです。
定期的なメインテナンスで、お口の中の細菌たちの平和で穏やかな暮らしを
取り戻し、健康なお口の環境を取り戻していきましょう。
歯科衛生士 高橋 恵